夏の入り口:りーりん

りーりん

千葉県出身。
主に投稿雑誌「スモールエス」や展示会にて活動中。
「SSイラストメイキングブック コピック Vol.1」(復刊ドットコム)の表紙およびメイキングを担当。専門学校や店頭での、コピックの実演も手がける。
共著に「コピックで描こう!カラーイラスト上達メイキング」(翔泳社)がある。
投稿雑誌やツイッターなどで活躍されている、りーりんさんに、コピックとの関わりについて伺いました。

アナログでありながらCGのような鮮やかな色が表現できるのが魅力

— コピックを使い始めたきっかけと時期を教えて下さい。

りーりん:コピックにはじめて触れたのは小学6年生の時です。友達が学校に持ってきていたのを触らせてもらいました。実際に初めて自分で使ったのは中学生のときです。使い始めたときは全然思ったように描けず、すぐに放置してしまいました。

— なぜ思ったように描けなかったのでしょうか?

りーりん:今思うと、初めて買った色がすごく濃い色でしたし、たしか3本か4本全く違う系統の色を買ったのでグラデーションなど作れるわけもなく…
それが原因でうまくいかなかったのではないかと思います。最初にコピックの魅力を感じられなかったのはもったいなかったなと思います。
その後はもっぱらCGイラストばかり描いていましたが、ある時CGイラストだと思って見ていたものがコピックで描かれたものだと知って、それがすごく衝撃でした。それからは少しずつまたコピックを買い足していき、本格的に使うようになりました。高校2年の冬くらいだったと思います。

コピック

— コピックのどんなところが気に入っていますか?

りーりん:やはり発色のいい所が一番です。アナログイラストでありながら鮮やかな色が表現できますし、CGイラストのような色合いも描けます。私はもともと鮮やかな色が好きなので、CGイラストの鮮やかさにはとても魅力を感じます。しかし、「描く」という点に関してはどうもデジタル作業が苦手で、自分には手元で描くアナログ作業が向いていると感じています。その点コピックはその希望を叶えられる画材です。

—色が最初からあって手軽ということですね?

りーりん:そうですね、気軽に使えるところも気に入っています。絵具のように色をいちいち作る必要がなかったり、水を用意する必要がなかったりといったところが便利だと感じます。コピックは全358色と薄い色から濃い色までいろいろな段階の色が存在するので、きれいにグラデーションが作れます。青は青でも鮮やかな青やくすんだ青があるので、表現の幅が広がります。

— 青系統がお好きなのですか?

りーりん:好きな色はBG01です。少し暖色の入った鮮やかな水色がきれいで気に入っています。コピックを使い始めた頃に買った色でもあるのでなんとなく愛着があります。使いやすいと思う色はB000です。薄い水色でいろいろな箇所のベースに使っています。最近は差し色にも多用しているので、あると便利かなと思います。ちなみに、ほぼ毎回使う色は肌色のE0000です。肌色のベースや白い部分の塗りに使っています。

— コピックを使う上でのテクニックや工夫はありますか?

りーりん:私はとにかくグラデーションをきれいに作ることを気にかけています。グラデーションを作るため何色も使うのと、なめらかな色の変化になるまでひたすら色を重ねています。最近は差し色をたくさん入れるようにしているのですが、全体を塗った後、目の光や髪の毛や洋服のテカリの部分を0番で少し色を抜き、その部分の周りとは異なった色をあとから色を抜いた部分に入れています(自分しかわからない程度かもしれないですが……)。

 

アクリルガッシュと併用

— 作品制作について、描くのが好きなモチーフはありますか?

りーりん:好きなモチーフはリボンとフリルです。このふたつはほぼいつも絵に入れている気がします。ドットやストライプも多いです。洋服を描くのが好きで、今回はどんな洋服にしようと考えている時間が楽しいです。なので絵のテーマ、というよりキャラクターを先にイメージして描いています。統一性のないイラストや同じようなイラストになってしまうことも多いので、先にテーマを決めて描くこと、どの色をメインにして描くのかを最初に決めてから描く、といったことが課題だと感じています。

— 描いていて気合をいれる部分はどこですか?

りーりん:気合を入れて描いている部分は、肌と髪の塗りです。肌は自分が塗っていて一番楽しい所なので自然と気合が入っています。髪の毛は、以前は塗るのが苦手だったのですが、いろいろな方のイラストを見たりしながら毎回改善する気持ちで描いてきたので、最近は以前より力を入れて描いています。塗りではないですが、線画は毎回できるだけ丁寧に描くように心がけています。

— 絵を描く際に参考にしているものはありますか?

りーりん:普段あまり何かを見て描くことはないように思います。ただ、行き詰ったときは自分の好きなものを見るようにしています。私はアイドルが好きなので、アイドルの写真集やライブ映像、ブログなど。あとは、普段参考になりそうだと思ったパンフレット(ケーキやお菓子、家具、洋服など)をとっておくようにしているのでそれらを見たり、以前に自分が描いたラフをためてあるファイルがあるのでそれを見たりなどしています。他の方のイラストを見ることも多いです。

— 1枚の作品を仕上げるのに、かかる時間はどのぐらいですか?

りーりん:そのときの状況や絵の密度にもよりますが、ラフに1日(長いときは10日くらい)、下書き~線画に1日~3日、塗りに2日~1週間、時間としてはだいたい10~20時間くらいだと思います。線画まで描いても塗りに進まないことも割とあるので制作期間は1か月以上になることもあります。複数枚を常に同時進行で進めている感じです。

机

— 制作の際に、紙の選び方で重視していることはありますか?

りーりん:やはりコピックの色のノリが良い事、ムラになりにくいかを重視しています。私はざらざらした質感の紙が塗りやすいと感じているので、マルマンのスケッチブック、FIGシリーズ※ のスケッチブック、ホワイトワトソンを使っています。ここしばらくはほぼマルマンのスケッチブックを使っています。同じものを使っていると紙に慣れるので、どの程度インクが染みこむのか、にじむのか、色がのびるのかなどわかってきて良いです。逆に他の紙は使いにくくなるようにも思います。

※FIG:直営店トゥールズのオリジナルスケッチブック。F0サイズのFIG/0、A4サイズのFIG/3.5がラインナップされている。

—主線に使っているものはなんですか?

りーりん:マルチライナーがほとんどです。色はセピア、太さは0.3と0.1がメインで、0.05をたまに使っています。部分的にマルチライナーのブラックやブラウン、クールグレー、ラベンダー、色鉛筆を使います。植物や液体など無機物を描くときは、物に合わせて線画の色を変えています。

— コピック以外で使用している画材はありますか?

りーりん:色鉛筆、アクリルガッシュ、ホワイトボールペン、使用頻度が低めのもだとカラーインク、パステルです。アクリルガッシュと、ホワイトボールペンの二つはコピックでの塗りが終わったあとに最後の仕上げとして使っています。ミルキーカラーなど、コピックでは出せない色があるとき、細かくてコピックで塗っているときにつぶれてしまった箇所を描くのに使います。花びらや光の粒などが多く、今回のイラストでも使用しています。

リボンとフリルのあるイラストの例(チャオ36A使用

「夏の入り口」について

— 今回のイラストについて伺えますか。

りーりん:題名は「夏の入り口」で、メインでコピックスケッチの24色を使っていますが、一部アクリルガッシュ・色鉛筆・パステルを使用しております。

— 今回は、コミックイラスト24色セットを中心に使用されましたが、どうでしたか?

りーりん:今回使用した24色セットはとても使いやすい色がそろっていると思います。特に青系統の色が充実していて、青色の系統も異なったものがいくつか入っているのできれいで深みのあるグラデーションが作れます。
ケースに入っている常態ですとグラデーションのかけやすい順番にコピックが並んでいるので、どの色をどう組み合わせたらいいかわからなくても、ひとまず並び順に塗ってみてください。きれいなグラデーションが描けると思います。また、違う色でも明度が近い色が多く入っていますので、横の並びでも塗りやすくなっています。
緑や紫系統の色が少ないと感じるかもしれませんが、この二つはセットの色を重ねることで作ることができます(参考イラストでも緑と紫は色を重ねています)。実際に使ってみて、とてもよく考えられて作られたセットだと感じました。薄い色が多いことも魅力です。初心者の方にも上級者の方にもぜひ使っていただきたいセットです。使いやすさを感じてみてください。

今回の制作で使用したセットは、こちら

コミックイラスト24色セット:9,120円(税別)ストアで表示

コミックイラストをはじめる方にぴったりの厳選セットです。各系統の基本色と、混色に便利な色をチョイスしています。

コピックスケッチ24色

コピックスケッチ コミックイラスト24色セット

コピックスケッチ コミックイラスト24色セット


BV0000 / BV000 / BV13 / BV20 / RV52 / R0000 / R000
R17 / R43 / YR01 / YR15 / Y000 /Y04 / Y18 / G03
BG000 / BG53 / B04 / B41 / B63 / E84 / N-2 / N-4 / N-6

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