TOP > インタビュー一覧 > クラフト

  

宗のりこ

刺繍作家。広告代理店のデザイナーを経て、2011年日本手芸普及協会刺繍指導員の資格を取得。「物語のある刺しゅう」をテーマに図案をデザイン・制作している。色彩豊かで遊び心あふれるオリジナル図案を使った作品アレンジが人気で、書籍や雑誌掲載も多数。不定期でワークショップやネットショップ「ちいさいおみせ(オリジナルクロスステッチ図案・キット販売)」を開催。
Twitter / Instagram

クロスステッチを得意とする刺繍作家の宗のりこさんは、ご本人が作品作りの時に大切にしていると語る通り、物語を連想させるような可愛らしいモチーフの作品が特徴です。刺繍にコピックを少しプラスするだけでいつもの刺繍の表情が変わって見える、お絵かき刺繍について教えていただきました。

— 刺繍の魅力を教えてください。

針と糸だけで、日々の暮らしを彩る作品を作ることができるのが刺しゅうの最大の魅力です。飾ったり、身に着けたり、手で生み出された刺しゅうがそばにあるだけで、心も豊かになる気がします。

— 作品を作る時に一番大切にしている事はなんですか?

「そこに物語はあるか」ということに一番重きを置いてデザインするようにしています。見ているとその奥にある物語が想像できる作品が作れたら幸せです。

— コピックとの出会いを教えてください。

20代のころ、絵本作家に憧れて絵を描いていた時に使用していました。絵本を描きたくて頑張った時期もありましたが、見返してみるととてもお見せできるようなものではなかったのでそっと寝かせておきます。

— コピックの好きな色はありますか?

沢山ありすぎて選ぶのが難しいですが、G29など緑系が好きです。色が豊富なので、コピックコレクションアプリ(※所有しているコピックの色管理が行える専用のスマホアプリ)がとても便利でよく活用しています。

とても研究熱心な宗さん。コピックインクとカラーレスブレンダーを垂らす順番を変えることによって作品の仕上がりが全く変わるそうです。

— コピックでの着色は、どのような部分が一番楽しいですか?

カラーレスブレンダーで透明感のあるインクが水のように滲むのがとても楽しかったです。滲みの表情が毎回違うので、同じものを作るのは難しかったですが、逆に言えるのは、どの作品も唯一無二のものになるということが魅力でもあると思いました。

— コピック×刺繍の組み合わせについて、どのような楽しみ方がおすすめですか?

布との相性がとても良いので、簡単なステッチを施した布をコピックで着色する「お絵描き刺しゅう」がおすすめです。

コピックインクだけでなくコピックスケッチを使って女の子の肌の繊細な着色もされていました。刺繍でアウトラインを取って、わざとはみ出させてしまっても可愛く仕上がっています。

— 刺繍をした事がないという方へ、何かアドバイスをお願いします!

小学生の時に習った「本返し縫い」を覚えていたら、それはフランス刺しゅうの技法「バックステッチ」と同じ構造なので、おうちにある針と糸、それにコピックがあればすぐにでも「お絵描き刺しゅう」が始められます。
刺しゅうは難しそうだから、と気負わずに、絵を描くのが得意であれば、まずは布にコピックで絵を描いて、縁取り線を「本返し縫い」してみてください。それだけでスペシャルな刺しゅう作品の出来上がりです。初めての方は100円ショップにあるような刺しゅうキットから始めるのもありだと思います。「面を刺し埋める」という作業が初心者様にはハードルが高いので、まずは線の刺しゅう(バックステッチ、アウトライン等)を練習しましょう。イラストの縁取り線を刺しゅうができたら、コピックで色塗りしてみるのはいかがでしょうか。

日本ヴォーグ社が発行する刺繍の雑誌「スッテチイデー vol.33」で、宗のりこさんの提案する「お絵かき刺繍」が掲載されました。ぜひお手にとってご覧ください。

※使用上のご注意
コピック(コピックインク)は描画用マーカーで、布専用のマーカーではありません。着色する素材によっては色落ちや色移りが起こる場合もありますので、ご了承いただいた上でお楽しみください。

このページをシェアする
Lineに送る WeChatでシェア Pinterestに保存