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文谷 有佳里(ぶんや ゆかり)
1985年岡山県生まれ。東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 修了。
音楽のバックグラウンドを持ちながら、即興的に描かれる有機的でオートマティックな曲線と、画面を横断する直線が重なり、重層的な広がりを感じさせるモノクロのドローイングを制作する。
ピゴッツィ・コレクション、東京都現代美術館、愛知県美術館などに収蔵。
Website:https://yukaribunya.com/
Instagram:https://www.instagram.com/yukaribunya/

即興的なダイナミックな流れと、図面の様な緻密な設計を同時に感じとれるドローイング作品がとても印象的なアーティスト、文谷有佳里さん。
このたび新たな表現の模索のためにコピックのマルチライナーをお使いいただきました。


作品名 「なにもない風景を眺める 2022.12. 21」
制作年 2022
サイズ 297×297mm
素材 紙、ペン(コピックマルチライナー カラー:コバルト)


ーこれまでの経歴についてお聞かせください。

細いペンや鉛筆、カーボン紙などを使用したモノクロの線描画を制作しています。現代美術の分野で美術館やギャラリーなどで作品を発表してきました。

ー元々音楽を専攻されていたと伺いましたが、ドローイングを始めたきっかけを教えてください

私は子供のころから音楽を勉強していたので、大学は音楽学部作曲専攻に進みました。その大学で美術学部の友人ができ、購買で友人が持っていた小さなスケッチブックを真似して買い、授業中や休み時間などに、鉛筆でらくがきのようなものを描くようになりました。

どのように現在の特徴的な作風に至ったのでしょうか?

音楽学部の学生の頃は今よりも具象的な形で、遅いスピードの筆運びで、次の線、次の線と探る様に描いていました。その後東京藝大の大学院で先生に勧められてボールペンを使うようになってから密度が上がり、画面に直線を加えると空間が立ち上がることに気づいて「物」から「空間」を意識するようになりました。何年も描き続けていくうちに線を描くスピードが上がっていき、今のような作風に至っています。


以前トークショーにて実際に線を引かれている所を拝見し、迷いのないその手捌きの速さにとても驚きました。どの様な心身の状態でドローイングされているのでしょうか

半分は自動筆記、半分は意識的にコントロールしているような状態です。この両者のバランスがうまくいっている時は、すらすらと線が描けていると思います。自分が描いている、という感覚ではなく、描かれていく様子を俯瞰して眺めながら、間接的にコントロールしながら描いている、どこか他人事の様な感覚で描いています。

ーご自身の表現活動に強い影響を受けたもの・人・ことはありますか?

小学生の時に真似して描いていた少女漫画の線に影響を受けていると思います。その身体の記憶は今も残っていると思います。その頃は漫画の線の美しさに憧れていました。
大学に入ってからは、記号や直線を含む空間に興味があり、建築家のダニエル・リベスキンド、ザハ・ハディドのドローイングを見たり、建築写真、図形楽譜などを繰り返し見ていました。

作品名 「なにもない風景を眺める 2023.9.30」
制作年 2023
サイズ 620×926 mm
素材 紙、ペン(コピックマルチライナー/ブラック)
作品名 「なにもない風景を眺める 2023.9.30」
一部クローズアップ

ー普段どのような画材をメインに使用されていますか?

ゲルインキのボールペン、片面カーボン紙、鉛筆で、紙に描いています。

ー今回、コピックマルチライナーを新たに試していただきました、製品の印象はいかがでしたでしょうか?

長い直線や曲線を描く際に、一定の太さをキープしたまま描ける点が良いと思いました。ボールペンだと線の途中でダマが出てしまうことがあるのですが、マルチライナーはその心配はありませんでした。

マルチライナーSPと通常のマルチライナーは、描き心地が異なります。マルチライナーSPの方は紙に当たる感じが固い印象です。内に内に縮小していくようなイメージです。直径1cm程の範囲で細かく描くのに適していると思いました。通常のマルチライナーの方は、ペン先がやわらかい印象です。ペン先が紙に吸い付くような優しい描き心地で、外方向に広がっていくイメージです。直径10㎝程の範囲でカーブの多い線を思い切り描きたくなるようなペンです。

ー何か新たな発見はありましたでしょうか?

コピックマルチライナーの他にグレー系のコピックスケッチもいくつか試してみたのですが、両者を重ねて描いた時の色の組み合わせが美しいと思いました。色が重なった時、お互いの色が引き立て合って存在感が増す、という印象です。私はこれまで単色で描いてきたのですが、初めて複数のインクを重ねて描きたいと思いました。

作品名 「なにもない風景を眺める 2023.9.30」
一部クローズアップ

ー現在注力していること、この先挑戦したいことはありますか?

紙作品をデジタル化して素材にし、印刷物にすることに興味があります。デザインやリソグラフ、WEB制作など、活動の幅を広げていきたいと思っています。

ー文谷さんありがとうございました!
マルチライナーで制作された一連の作品は、東京・天王洲運河一帯にて開催される、国内最大級のアートとカルチャーの祭典『MEET YOUR ART FESTIVAL2023 「Time to Change」』COPICブースにて展示・販売されます。ぜひお越しいただきご覧ください!

「MEET YOUR ART FESTIVAL 2023」
会期:2023.10.06(FRI) - 10.09(MON)
※6日はマーケットエリアのみの開催(アートエリア・WHAT CAFE 会場は終日内覧会)
会場:東京・天王洲運河一帯 (寺田倉庫ほか)
エリア:CROSSOVER(E HALL)内COPICブース
https://avex.jp/meetyourart/festival/

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