Copic ink

大久保つぐみ

イラストレーター。1990年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒業。
ツイッター:@croissant_buil
インスタグラム:@marble_no_ofuro

新製品「コピックインク」のプロモーションビデオでイメージイラストを担当していただいた大久保つぐみさんに、コピックを使った制作活動や、現在の作風に至るまでのお話についてお聞きしました。

— この度は素敵をイラストをありがとうございました。大学を卒業してからイラストレーターとして活躍中とのことですが、いくつくらいの頃から絵を描かれていましたか?イラストレーターになる、というのは何歳ぐらいの時に決められたのでしょうか。

親が撮ってくれていた写真を見ると、物心つく前から絵を描くのは好きだったようです。小学生くらいの頃から、なりたい職業の1つとしてイラストレーターを意識していました。作家として絵の仕事をしてみたいと本格的に思ったのは大学4年生くらいの時だったと思います。

— 小学生の頃から意識されていたとはかなり早いですね。それでは、コピックはいつ頃から使い始めたのでしょうか?使い始めたきっかけや、ずっと使っているのかいちど離れて再び手に取ったのかなど、今に至る経緯について教えてください。

一番最初にコピックを使ったのは中学生の時で、友人が持っているものを使わせてもらいました。そこから興味を持ち、クリスマスと誕生日のプレゼントとしてコピックチャオのA、B、C、Dセットを1つずつ買ってもらい、2年くらいかけて数を集めていきました。当時はいわゆる漫画のカラーイラストを描くのに使っていました。
高校、大学は油絵専攻だったのでコピックはしばらく触っていませんでしたが、大学を卒業してから絵を描いていくにあたり、学生時代の制作スタイルのままでは無理だなと思うことがあり、画材を探していてしまったままだったコピックを見つけたのがきっかけで再び使用するようになりました。しまったままだったコピックもインクが乾いておらずそのまま使えたので、欲しい色を買い足したりしつつ今に至ります。

— 今回のお仕事の打ち合わせ中もサッと手を動かしてイラストを描いていただいたりと、絵を描かれるのが本当にお好きなのかなと感じるときが度々ありました。絵を描けないと感じる時や、うまくいかない時はありますか?

往々にしてあります。むしろそういう日の方が多いと思います。出来れば長く絵の仕事を続けていきたいので、あえて意識してスランプを脱出しなくてもいいと思っています。今スランプだなと自分が感じなければスランプでは無いので(笑)、描けなくてもなるべく責めずに、気分を変えることは大事だなと思って描けない時は絵以外の楽しいことをしています。

撮影の打ち合わせ中、スタッフの撮った写真を元に描いていただいたイラスト

— 1作品に何色くらいコピックを使用していますか?特に気に入っている色がありましたら教えてください。

1作品に使う本数に関しては、数えたことはないので定かでは無いですが、30色くらいは使っているかと思います。気に入っている色といえば、B00B12は本当によく使います。無くなったら困ります!これらの色は何本あっても嬉しいです(笑)。初期はB29を必ず使っていたように思います。

— コピック以外の画材は何を使われていますか?また、大学では油絵科を専攻していたとお聞きしましたが、油絵の具で描くときとコピックで描くときのご自身の中での使い分けなどはありますか。

最近はほぼコピックのみですが、色鉛筆や水彩絵の具を併用することもあります。待つ時間や絵の具の重なりは油絵と違いますが、描く意識としては私の中では同じです。

— 線画に色を塗るというより、色を乗せて絵の全体を作っていくのが大久保さんの作品の特徴のひとつではと思いますが、今の絵のようなスタイルになったきっかけはありましたか?

大学を卒業してから、友人と展示するために作品を描いていたのですが、当時の自分の作風にあまり納得がいかず悶々としながらも毎日描いている中で、ふと大学四年生の時に行った離島でのことを思い出し、コピックで離島の絵を描きました。今までの絵と一緒にこんなの描いてるんだけど、と友人に離島での絵を見せたところ、「こっちの絵(離島の絵)いいじゃん!この感じで次の展示やったら?」と言ってもらったのがはじまりです。それからは展示のために毎日離島の絵を描いていくうちに必然的に山の風景や道端などを描くようになり、それが楽しくて今の絵になっていったと思います。

作風を変えるきっかけになった離島での思い出を描いた絵の一例

元々は人物の線を鉛筆で描いて背景をコピックで描いていたのですが、とあるイラストレーターさんに作品を見せた時、全部コピックで描いた方がいいのでは?とアドバイスをもらってから特に分けずに描いています。コピックを再び使いはじめるようになってから「コピックは線画の上に塗るもの」というより、絵の具の代わりとして使用しています。それぞれ一色の絵の具と捉えて制作しているため、このような描き方になったのかもしれません。

— 風景画のほか、植物や花をよく描かれている印象があります。モチーフとして選ぶ理由がありましたら教えてください。

好きなモチーフとしては、光が当たっている場所はドラマチックで見ていて気分が良いのでテーマとして選びがちだと思います。植物は葉の重なりや塊が面白いですし、見る角度で表情が変わる所も好きです。

コピックインクの持つ透明感と鮮やかさをフルに活かした大久保さんのイラスト
最初に集めたのがコピックチャオのため、現在もチャオをメインで使用されているそうです

— インクのにじみを非常にうまくコントロールしているように感じますが、なにかコツはありますか?

自分では上手くコントロール出来ているのかわかりませんが、作品としてそれが良さになっていたらいいなと思って、多少のムラやにじみも偶然できたものも含め良しとしています。それが結果的にうまくコントロールできているように見えているのであれば大変嬉しいです。

— コピックと組み合わせている紙について、使っている理由などもあわせて教えてください。

紙の上でインクどうしを混色させたいので、塗った時に染み込みが遅い紙を好んで使っています。

— 普段、コピックのインクを画材として作品に使用することはありますか?動画撮影でコピックインクを使ってみていかがでしたか?

普段はコピック(マーカー)だけを使うので、インクをそのまま使うというのは初めての挑戦でした。初めてなのでコントロールできたりできなかったりするところもまた面白かったです。今後使っていくと、また違った表現の仕方ができるかも知れないと思います。

— お話をお聞かせいただきありがとうございました。大久保さんに担当していただいたコピックインクのイメージ作品のメイキング動画も制作させていただきました。ぜひ美しい混色やにじみから絵が出来上がっていく様子をご覧ください。

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