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せきや ゆりえ

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イラストレーター。2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。大きなキラキラの瞳が特徴のイラストレーター。アナログ、デジタルで主にどうぶつや女の子を描く。アパレルやキャラクター・グッズデザインなど幅広く活動している。オリジナルキャラクター「ペロペロ★スパ〜クルズ」を 展開中。

コピックの作品コンテスト「コピックアワード2020」で審査員を務めていただいた せきやゆりえさんにインタビューをさせていただきました。特別に描き下ろしていただいたイラストは線画の塗り絵ダウンロードもしていただけます。動画を見ながらぜひ一緒に塗り絵をお楽しみください。

— 以前からコピックをお使いだったとのことですが、コピックとの出会いについて教えてください。

小学校3年生くらいの時に友達と絵を描く遊びをしていて、クラスで一番絵が上手な子がコピックを使っているのを見たのがコピックに興味を持ったきっかけです。当時オリジナルの漫画を仕上げるのが流行っていて、その子がカラー絵にコピックを使っていて「このペンなんだろう?」と思って。その後、お母さんにコピックのセットを買ってもらいました。

— コピックのなかでお気に入りの色を教えてください。

BV02BV11RV06RV13RV25B04B12B23BG23BV02Y04Y17YG06など、今日イラストに使ったような、パキッとしていて彩度が高い色が好きです!

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せきやさんのお仕事場のデスク。アナログ画材も多くストックされている。

— せきやさんがイラストレーターとしてデビューするまでの経歴を教えてください。 

私の出身が多摩美術大学なのですが、在学中に「たれぱんだ」などを手がけたデザイナーである卒業生の末政ひかる先生の授業があったんです。卒業が近づいてきて就活について聞かれた時に「うちの会社に手伝いに来れば?」とお誘いいただき、卒業後は先生の事務所でキャラクターグッズのデザインやグッズの発送作業など幅広いお仕事をさせていただきました。
その後スマホゲームが流行り始めた頃にスマホゲームの制作会社に転職し、そこに約3年ほど勤めながらフリーのイラストレーターとしても活動をしていました。スマホゲームの会社ではデコメサイトの運営、デザイン、さらにデザイナーをまとめるマネージャーの仕事をしていて、「おはよう」「行ってきまーす!」などのgifアニメのデザインなどを作っていました。そこからフリーランスに切り替えたきっかけは、完全に勢いです!(笑)

— せきやさんが影響を受けた作家やアーティストの方はいらっしゃいますか?

幼い頃「りぼん」を愛読していて、特に種村有菜先生から影響を受けました。その他に「ホラーM」という雑誌も小学生の頃に毎月買っていました。その影響もあって、ちょっと怖くて気持ち悪いものが好きです。
あとは、80年代のアメリカのおもちゃのキャラクター「マイリトルポニー」とか「Popples」とか、海外のおもちゃやお菓子からインスピレーションを受けています。

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— せきやさんはアナログでもデジタルでもイラストを描かれますが、どのように使い分けをされていますか?また、それぞれで意識していることはありますか。 

個展など生で見て欲しい作品はアナログ、印刷物やグッズになるものはデジタル、と使い分けています。お仕事のイラストはほぼデジタルです。
アナログは絵の具の滲みや塗り跡、線のリズムの気持ち良さを大事にしています。デジタルはシンプルなベタ塗りですが、色をできるだけ鮮やかにしようと心がけています。

— イラストのお仕事を受ける際に一番大切にしていることは何ですか。

なぜ私に頼んでくださったのか、どんなことを求められているのか考えることを大切にしています。イラストレーターの仕事には、そのイラストレーターの作風をそのままに描いて欲しい場合と、依頼者側のイメージにあった絵をかいて欲しい場合の2種類があると思っています。
私の場合は前者が多く、よく「好きにやっていい」と言っていただきます。商品のターゲットや年齢、どこで売られる物なのかなど、依頼者から伝えられた情報に対してイメージや色合いを考えてイラストを制作します。まずは依頼された内容を「深く知ること」が大事です。
以前アイドルグッズを制作したことがありますが、その際もそのアイドルを知るところから始めました。メンバーカラーや癖、髪型など、その子が一番可愛く見えるように描こうと。その他にも「ファンの人はこの子のどこが可愛いと思ってるかな」とか「どんな仕草が好きなんだろう」とか考えながら制作しました。
あと、できるだけメールは早く返しています!(笑)

— 学生の方に向けて特別授業を行うことがあるとのことですが、どのようなことを教えていらっしゃるのですか?

専門学校さんにお声がけいただいて、絵でお仕事をしていきたい学生に向けた特別授業をすることがあります。純粋に「なぜ絵を描くことで食べていくことができるのか」を知りたい子が多く、いつも授業では自分のプロフィールやお仕事内容を話すことが多いです。授業後に作品を見せに来てくれる子が多いのですが、「この絵柄ならこんな仕事が向いているかもね」などアドバイスしたりしています。
あとは「目を引く作品」についてアドバイスすることが多いかもしれないです。コピックアワード2020の話になりますが、スっと目に入ってくる作品は最終選考まで残っていたなと思います。上手だけどどこをみていいかわからない絵や、もっと寄りの構図だったら、とかポイント部分に彩度が高い色を持ってきたら……と考えてしまう絵がたまにあります。自分の中で「完成した」としっかり言い切れる絵を描くことが大事だと思います。

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コピックアワード2020審査会の様子。せきやさんはチリからの応募作「Construcción de símbolo」をイチ押し作品として審査員賞に選出されました。

— 今回は特別にイラストを描き下ろしいただきありがとうございました。どのようなイメージで描いてくださったのでしょうか?

塗るところが多いけど複雑すぎないようにしました。どんな色で塗っても楽しくて可愛くなるお菓子と、オリジナルキャラクターであるペロペロ★スパ~クルズを描いてみました。1人でもいいですし、友達や家族と一緒に塗るのも楽しいと思います!

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描き下ろしイラストに着彩している様子。着彩に使用した色や実際の着彩工程は下記の動画からご覧いただけます。

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