髪の塗り方
イラスト作画:マチナガユヅル
ツヤツヤと輝くロングヘアの塗り方です。同系統のグラデーションを作り、スーパーブラシで細い線を描きこむことで表現しています。マチナガユヅルさんのコピックテクニックが光る塗り方となっております。ぜひ挑戦してみてください。
イラストの線画はコピックマルチライナーのピンクを使用しています。
コピックアワード2020 でpixiv賞を受賞したマチナガユヅル(ym)さんによるイラストメイキング動画です。描き下ろしイラストをコピックスケッチベーシック36色セットのみで着彩していただきました。
線画状態からどんどん鮮やかに色がついていく様子は圧巻です。色選びやグラデーション、混色の参考にご覧ください。
髪の塗り方
頭の左側から光が当たり、右側が影になっていること(光源の位置)を意識して色を塗っていきます。まず、E000を下地に塗ります。左上や前髪の部分はあえて塗り残します。
Y00を髪の根本と毛先に塗ります。
E11で前髪の部分をメインに、髪のスジを細かく入れていきます。スーパーブラシの先端だけを使用し、力を抜いてはらうように塗るのがポイントです。
RV00を毛先に塗ります。
頭の右上半分側の、少しだけ影になるところをYR61とE11で塗って濃淡を出します。
光が当たって明るくなるところはY00、少し影になるところはRV00をベースに使い、さらに暗くなる部分にBV000とE11を使いながら塗っていきます。
頭と肩の間の空間や、髪飾りの影になる部分の奥行きや影を意識して、BV000を塗っていきます。肩にかかる髪と奥にある髪の対比を異なる色で表現しています。
耳の下にある髪の奥行きを表現するために、比較的濃いめの赤色であるR43を少し塗ります。すぐにBV000を耳の横と襟の横に塗り、R43が目立ちすぎないようにグラデーションを作って見え方を調整します。
W-1で髪の輪郭に沿って薄く影をつけます。立体感が出て、髪に動きが出ます。
仕上げにマルチライナーのピンクで影になる部分の輪郭線をなぞります。陰影の強弱がつき、引き締まった印象が作れます。