2017年が初開催となるコピック作品コンテスト「COPIC AWARD」は、コピックを使用し創作された作品を発表する場をインターネット上で提供し、世界中のコピックファンを作品でつなぎ、コピックでの作画・制作をより楽しいものにすることを目的としたイベントです。
今回のアワードには世界中のユーザーから1000点を超える作品が集まり、「デザイン」「イラストレーション」「クラフト」分野よりそれぞれ選出させていただきました。
第2回コピックアワードの詳細はこちら。皆様、奮ってご参加ください!
ドイツ出身のインダストリアル/トランスポートデザイナー。オッフェンバッハ美術大学を卒業後、BMWとMuZでバイクデザイナーとしてのキャリアをスタート。その後数多くの企業でデザイナー、イベントコンサルタントとして活動する。教育者としても豊富な経験を持ち、ニュージーランドへの移住後はマッセー大学のプロダクトデザイン部門や、オークランド工科大学のインダストリアルデザイン&イノベーション部門の責任者を務めた。2000年代半ばにはトゥーマーカープロダクツと独ホルツ社と協力し、コピックを使ったマーカーレンダリングおよびアイデアの視覚化に関する教則ビデオをリリースしている。
ウェブサイト:www.neuland-design.de
長年に渡ってコピックを愛用している、スクラップブッキング/カードメイキング/ミックスドメディアのアーティスト。大学でアートを学び、数年にわたり高校で教鞭を取った経験もある。8年前からはオンラインでのコピッククラスの講師を担当し、現在でもクラスのコンセプト決めや全体のデザインに関わっている。
Blog: scrapweaver.com
Instagram: kmichellehoughton
Facebook: facebook.com/copicinthecraftroom
YouTube: youtube.com/channel/UCwXYh-LRJqKRv6f8KJasb1w
Pinterest: pinterest.com/kristinmichellehoughton/pins/
Twitter: twitter.com/scrapweaver
幼い頃から色を塗ることや絵を描くことが大好きで、メインの使用画材をキャンバスから紙へと移行して以降は、スクラップブッキングやスタンプなど様々なペーパークラフト関連の会社で活躍している。現在は米イマジネーション・インターナショナル社でブログを執筆する傍ら、コピックの地域インストラクターも務めている。
Blog: debbieolsondesigns.com
Pinterest: pinterest.com/debbiedesigns/
様々な素材をミックスして創作表現を行うアーティスト。コピックに出会ってからは、日常的に自身の作品に使用するようになった。長年に渡って米イマジネーション・インターナショナル社でコピックユーザーの創作活動を支援しており、2010年からはファインアートとカードメイキングの技術に基づいたコピックテクニックを世界中に伝えている。
Blog: just4funcrafts.blogspot.com
Event Blog: CopicBootCamp.blogspot.com
Facebook: facebook.com/Jennifer.Dove.Art
高知県出身の漫画家、イラストレーター。代表作は「ツルモク独身寮」「ワタナベ」「ショコラ」など多数で、翻訳出版やテレビドラマ化など、国内外で広く展開された。コピックや色鉛筆を使って描く美麗で生き生きとしたキャラクターは、年齢問わず多くのファンを魅了している。また最新作である日清食品カップヌードルのテレビCM ”HUNGRY DAY“シリーズのためのキャラクターデザインは、大きな話題となっている。
Twitter: twitter.com/EISAKUSAKU
デザイナー。1975年/東京都出身。
2004年、『トップをねらえ2!』に参加したのをきっかけに、数多くのアニメ作品にかかわる。2015年には日本アニメーター見本市で公開された「おばけちゃん」にて初監督をつとめる。また2014年度からはグッドスマイルレーシングのアートディレクションを手掛けている。
Twitter: twitter.com/joey__jones
Nigel Müller
オランダ
Jordan
オーストラリア
熟練した技術と優れた構図による、建築デザインのレンダリング。光や材質の表現にセンスを感じます。ただ全体的に彩度の高い色を使用しているため、建造物自体が多少埋もれてしまっている感があるのが惜しいですね。
コメント:オリバー・ノイランド
Leejong
韓国
非常にレベルの高いカーデザイン作品。様々な観点からその独創的なコンセプトを見る者に伝えています。光の表現もすばらしいです。ただ反射やハイライトがもう少しはっきりしているともっと良かったと思います。線の表現は緊張感があって目を見張るものがあります。
コメント:オリバー・ノイランド
Seo Eunyeong
韓国
非常によく描かれた、オリジナル製品のデザイン。
実際のデザイン提案においては、この圧倒的なレイアウトの密度・複雑さは障害になるかもしれません。製品自体のレンダリングが素晴らしいだけに少しもったいない感じがします。光や材質の表現にはとてもセンスを感じます。
コメント:オリバー・ノイランド
Tarsio Allonso
ブラジル
大変よく練られているレンダリングです。
きれいな描線とグラデーション、奥行きのある表現、とても美しい作品です。
コメント:オリバー・ノイランド
陳裕旻
台湾
異質なマテリアルの組み合わせに、カメレオンを潜ませる騙し絵的アイデア。何度も見返して唸らされました。マテリアルは色味を分けてデザイン化し、ひとつのアートとしても完成されています。見るたびに発見がある楽しい作品です。
コメント:窪之内英策
Yaichino
ドイツ
薔薇と羽根をモチーフにしたデザインがとても美しく、憂いを帯びた表情から色気を感じる作品。羽根や花びら一枚一枚の光沢とグラデーションが流れるようなシルエットと相まって、神秘的なキャラクターに仕上がっています。わかりやすい配色にしたのも良かったです。
Orca Arashi
台湾
紙の白を効果的に使いつつ配置された色のチョイスが素晴らしく、色むらで表現されたグラデーションや照り返し、差し色の鮮やかさも含めデジタル以降のテイストを取り入れたセンスも素敵。何度もみてしまうくらい好きです!
KarolisDesign
リトアニア
どこまでコピックで描いたの!? と思わせるくらいの精度でありつつもよく見ればアナログでしか出せないムラも使った技術の高さ、躊躇のないタッチに唸る。車のシルエットと陰影のシルエットの美しさが秀逸。
コメント:コヤマシゲト
cf120951
台湾
リアルに描き込んだ箇所とあえてムラを利用した箇所とを混在させるという意味で“COPIC”という画材のいろんな側面を味わわせてくれる、まさにお手本とも言える作品。ペン先の平たい箇所を使った網かけも楽しい。
コメント:コヤマシゲト
FernandoTravis
ブラジル
今回の応募作品には写真を元に描かれたものが多かった中、想像も含めてアレンジしつつ遠い日本のイメージを丹念に描ききった、審査員も心を打たれた南米の方の作品。笹を配置した写真からもCOPICへの情熱を感じました。
コメント:コヤマシゲト
Yu-Shan, Huang
台湾
受賞作の繊細さに惹きつけられました。蝶の造形は非常にリアルで、手を伸ばして触りたくなってしまいます。とても素晴らしい作品です!
コメント:
ミシェル・ホートン、デビー・オルソン、ジェニファー・ドーヴ
CatharsisGaze
オーストリア
本作は私のお気に入りです。コピックによる美麗なカラーリングのみならず、複雑な立体表現の技術は賞賛に値します。
川村淳平(かわむらじゅんぺい)
日本
独創的かつ非常に巧妙に作られた作品です。コピックで金属・陶器・食べ物などのさまざまなテクスチャーを表現できることを示す、好例だと思います。
Ad-Rien
フランス
本作の創造性に目を奪われました。よく考え抜かれている上、コピックの良さも見事に引き出しています。
立体表現は難しいのですがどこから見ても完成度が高く、クラフトの可能性を広げるような作品です。
まるで、スタジオの中で誰かが一生懸命作業をしているのを覗き見しているような、そんな作品です。
私は、このモノクローム調に表現したコピックの使い方が大好きです。あえてモノクロにこだわったのもいいですね!
オランダのナイジェル・ミュラーさん、台湾の陳裕旻(チン・ユーミン)さん、黃于珊(ハン・ユーシャン)さん3名の受賞者を日本にお呼びし、「Copic Thanks Party」会場内で授賞式を行いました。
デザイン部門で大賞を受賞したオランダのナイジェル・ミュラーさんは弱冠19歳。審査員のオリバー・ノイランド氏もには、マーカーを見事に使いこなしている点が高く評価されました。「コピックアワードはインスタグラムで知りました。副賞として東京に来ることができると知り、チャンスだ!と思ってエントリーをしました。経験も浅く、受賞できるか分からなかったがこのように評価していただき、そして日本に招いていただいてとても嬉しく思います。とても貴重な機会をありがとうございました。」
イラスト部門の審査を務めた窪之内英策氏からは、「こういう使い方があるんだ、と自分自身がすごく刺激を受けた。審査しながらもコピック使いとして収穫を得るものが多くありました。大賞の作品は一つの絵にカメレオンが多く潜んでいるというアイデアも面白い作品で、自分としては迷いなく大賞だと感じました。」といったコメントを頂きました。
コピックアワードは第2回の開催を予定しております。皆様、奮ってご参加ください!
リアルで、とてもマーカーだけで描いたとは思えない作品。達人レベルのレンダリング技術です!欲を言えば、この優れた技術が古い車の写真の複製、もしくは(一般的なレンダリング技術である)2点透視法を提示するだけでなく、オリジナルデザインの作成過程やコンセプトのプレゼンテーション時にマーカーを使うことの有効性のデモンストレーションになっていたらもっと良かったのに、と思います。
コメント:オリバー・ノイランド