カリカチュア:田村さん

田村大

東京出身。カリカチュアアーティスト。
2016年のカリカチュア世界大会にて総合優勝を獲得。
大学卒業後は桑沢デザイン研究所を経てデザイン会社に入社し、様々な商業デザインを担当。
趣味で始めたカリカチュア・ジャパン第9期プロ養成コースにて準優勝を獲得し、以後カリカチュアアーティストとして活動を始める。

カリカチュア・ジャパンについて

カリカチュア浅草店

カリカチュア・ジャパン株式会社
カリカチュア(誇張似顔絵)を通じて1人でも多くの人を幸せにし、絵で食べて行ける社会を実現するために2002年に設立された。
東京・浅草本店をはじめ、全国でスクールと店舗を展開。

カリカチュア・ジャパンでも屈指の技術とセンスを持ち、コピックのカラーリングで世界を驚かせた田村さんに、似顔絵を描いてもらいながらインタビューをさせていただきました。

絵の仕事に就こうと思ってはいなかった

—どうして似顔絵を描く仕事に就こうと思ったのですか?

田村:元々、特別似顔絵が好きだったわけでもないので今のような仕事に就くつもりはなかったんですけど、以前勤めていた仕事で似顔絵Tシャツを制作する機会があって、自分も似顔絵を描いてみたら楽しかったんです。
本格的に似顔絵を学んで描いてみようと思いカリカチュアのスクールに通い始めたら、そのままのめり込んでしまいました。

—コピックを初めて知ったのはいつ頃ですか?使ってみた感想はいかがでしたか?

田村:コピックを知ったのはカリカチュアのスクールに通いはじめてからですね。
使ってみるとコピックで描くのははめちゃくちゃ難しくて……でもプロの方はとても使いこなしているので、自分の使い方が悪いんだろうと思って試行錯誤しました。今は自分の描きたいタッチに合わせてニブを変えて使っています。
スケッチファイン(注釈1)が発売されたのでこれからはそちらを使いますが、これまではオプショナルニブのラウンドニブ(販売終了製品)をコピックスケッチに挿して使っていました。

*1 スケッチファインコピックスケッチ専用の替えニブ。ラウンドニブは以前発売されていた細〜中書き用の替えニブ。

—どうして主線にブラシ側を使わなかったのですか?

田村:最初はブラシで主線を描いていました。けれど、どうしても重めのタッチになって絵自体のクオリティが上がりすぎるので、似顔絵が完成してお客様に見せたときに「面白い!」って笑う前に「凄い」と感心するような反応になってしまうんです。
そのため、面白いと言ってもらえるような親しみやすい絵のタッチに変えました。そのタッチの表現方法にラウンドニブが適していたんです。

—作品のタッチを変えることは、結構大きな決断だったと思いますが……?

田村:周りのスタッフからは、「あの頃の絵をまた描いてくれ!」と言われますが、俺はもうあのタッチは捨てたんだと(笑)
社長(Kageさん)からは、画風が変わっても信念が変わらなければ良いということで、絵を変えること自体はチャレンジなので特に何も言われませんでしたね。

タッチ変化前 タッチ変化後

「自分の絵を描くこと」への研究と努力

—カリカチュア・ジャパンさんでは基本的に主線にコピックスケッチの100(Black)を使っていただいていますが、田村さんはW-10をお使いなのですね。

田村:100よりも、感触的にサラサラと筆が動くんです。また、少しかすれるような表現を出したくて、濃すぎないW-10を知ってからずっと使っています。
あとは指についたときに100よりも汚れが落ちやすいこと、アーティスティックス(注釈2)で塗ったときに線が伸び ないという理由もあります。
2*2 アートスティックス 色鉛筆の芯だけのような画材。アメリカのカリカチュアアーティストの間では一般的な画材。

—世界大会の作品の着彩にコピックを選んだ理由は?

田村:特に海外のアーティストは、しっかりとした重厚感のある絵を描くためにもアクリル絵具を使用することが多くて、コピックでカラーリングをする人は少ないんです。
ただ、コピックという画材が世界中で認知されているおかげで、みんな一度は使ったことがあって知っているので、「みんなが知っているけど使いこなせていないコピック」でレベルの高い絵を描いたら注目を集めることができるんじゃないか?って考えたんです。
実際、大会では「え、この絵マーカー(コピック)で描いたの?!」っていうやり取りをすることができました。

—画材の選択に迷いはなかったのですか?

田村:2015年に世界大会で4位を取ったあと、またコピックの絵を描いて飽きられるんじゃないかとか、表現に限界があるのではなどと悩みました。
でも、「じゃあ紙を変えてコピックで描いてみるか」と思ってキャンバスや和紙、色紙など色々なものでコピックの表現を試してみたんです。 その結果ベージュのイラストボードとコピックの相性に納得がいって、やっぱり画材としてコピックを使うことを選びました。

    
          

自分の絵を見て欲しい

—完成したんですか?あ、すごい!自分の気にしているところが全部ばれている(笑) 自分はあまり特徴のない顔だと思っているのですが、そんなことはなかったですか?

田村:いやいや、そんなことはないですよ。顔のどこを特徴として捉えられるかは、 似顔絵をどれだけ描いたかという経験値によると思います。この人は特徴がないってことはまず無いです。
描き始めた頃はモデルの人によっては特徴がつかみにくかったのですが、だんだん(特徴が)見えるようになってきました。
じっと見すぎると誇張する特徴がぶれてしまうので、パッと見てすぐに捉えて描き始めます。

写真 写真

—確かに描き始めが早かったですね……こんな輪郭にして描こうなんて、普通の人は思いつかないと思うのですが、アイデアはどこから生まれるのですか?

田村:どこをどう誇張するかは似顔絵の経験に拠る所が多いと思いますが、色んな絵をよく見ますね。似顔絵に限らず、アートだとか、アニメだとかも見ます。通勤中はよくインスタグラムで人の絵を見たりしていますね。特にPIXARのアーティストのイラストはよくチェックしています。

 写真

—目標や未来像はありますか?

田村:強いて言えば……以前、絵の功績でアメリカの国民栄誉賞を取った人のワークショップに行ったんですけど、その時に国民栄誉賞を取りたいとは思いました(笑)
あとインタビューされるのも夢だったので今日は嬉しかったです。
でも、やっぱり自分自身よりも自分の絵が大勢の目に触れてほしいなと思います。インスタグラムにも描いた絵をよく投稿しているので、よかったら是非見てください!
→そう仰っていた田村さんのインスタグラムページはこちら!

      
NNAAイメージ

■日本似顔絵アーティスト協会主催「JAPAN GRANDPRIX 2017」

日本似顔絵アーティスト協会(NNAA)主催のイベント「JAPAN GRANDPRIX 2017」が
2017年2/20日〜2月23日の4日間、京都YIC工科大学校にて開催されます。
本イベントは世界に誇る技術を持つ日本人似顔絵アーティストたちが一同に集まり、技術を競い合うほか、似顔絵を通じた文化国際交流の場となっています。

【内容】

  • 自由制作によるコンペティション
  • ライブスケッチトーナメント
  • セミナー(ゲストスピーカー:miki氏/カービィ・ルドルフ氏)
  • スタジオピース(事前制作作品)
 

■主催:NPO法人 日本似顔絵アーティスト協会
■協賛:株式会社トゥーマーカープロダクツ、株式会社G-Too、株式会社カリカチュア・ジャパン
*株式会社トゥーマーカープロダクツおよび株式会社G-Tooは、協賛企業としてコピックブースの出展、コピック賞の協賛をいたします。

■日時:2017年2月20日(月)〜23日(木)
■会場:京都YIC工科大学校(京都府)

■参加費:
ゲスト一般(全日参加):12,960円
ゲスト一般(1日参加):5,400円
ゲスト学生(1日参加):2,160円

最新情報につきましては、 日本似顔絵アーティスト協会ウェブサイトをご確認ください。

 

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