be formidable:冥麿

冥 麿(めいまろ)

東京都出身。
グロ(テスク)讚美画家。
女性特有の醜い嫉妬、臓物、血等を愛し緻密なペン画に独特なコピックマーカー塗りを施す。 多数展示に参加の他、ヴィレッジヴァンガードオンライン出品、CDアートワークや バンドロゴ・グッズ・Tシャツ・タトゥー等のデザインも手掛ける。
第12回アジア創造美術展2015(国立新美術館)にて準大賞受賞。
本業は建築・インテリア関係。和とデスメタルが好き。

一度見たら忘れられない独特の作品を描かれる冥麿さんに、コピックとの関わりについて伺いました。

第一印象は建築デザインに使うカッコイイペン

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— コピックを使い始めたきっかけと時期を教えて下さい。

冥麿:初めて触れたのは小学生の頃に建築士の父から1本貰った時です。第一印象は「凄く滲んで使えないけど建築デザインにつかうカッコイイペン」でした。その後、きちんと使ったのは建築関係訓練校のインテリアパースの授業でした。 建物の外観・内観をパステルと組み合わせて描かされたのを覚えています。 それから数年後に資格試験の為に再度練習を始め、2014年頃から息抜きに絵を始めました。父から貰った1本は今でも大事に持っています。

— 絵を描こうと思った際にはどうやって集められましたか?

冥麿:「コピックをはじめよう」という本を参考に、E00~02を買い、そこから前後に色を増やしていった感じです。セットでの購入も考えましたが、予算の問題で諦めました(笑) でも今となっては使う色が限られてるのでバラで買ってよかったと思っています。

— コピックのどんなところが気に入っていますか?

冥麿:とにかく手軽に着色できるところ・優れた発色・速乾性です。 思った色を間違いなく出せますし、彩度・透明度共に重ね塗りに適していると思います。 すぐ乾くことも重要…待つのが苦手なので…。あとは単純に「カッコイイから」です(笑)

— 好きな色は何ですか?

冥麿:ダントツでE04、続いてBV31・BG0000・RV91です。E04は独特の赤みがあって、私にとってはとても使い勝手が良いです。 例えば…乾いた血の色から口紅の色まで。とある漫画家さんに教えていただいた色で、思い入れのある色です。 BV31・BG0000は陰に、一般的なピンクよりくすみ気味なRV91は肌に馴染ませやすく好んで使っています。肌には主にE系を使っています。基本はE0000~02、場合によってはE41~43、R00~系等。

— コピックを使う上でのテクニックや工夫はありますか?

冥麿:気をつけているところとしては、私は「色割れ」現象を好まないので、新しい組み合わせで使用するときは必ず実際に使う紙に試し塗りして確かめます。例えば、肌を塗る時「E~BG~BV~V~RV~E~」と私の場合、結構同じ色を行ったり来たりして重ねます。故にどこまでインクが乗るのか・綺麗にぼかせるのかという限度を知っておくことはとても重要です。コピック塗りの技術に関しては慣れたら大抵のことは殆どの方が出来ると思いますし、自分なりの色を表現する為に色んな「限度」を知ることは大切かな…と。

 

顔彩との併用

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— 作品制作について、描くのが好きなモチーフはありますか?

冥麿:人体の陰影と内臓・血です。人体の陰影は思っている以上に濃淡が強く、毎回勇気がいりますが完成した時の奥行き感は嬉しいです。後者は完全に趣味(私の絵にとってはメイン)ですが、透明感やしっとりした重みが出るまで薄い色を重ねて根気よく塗ります。特に艶感を出す為のハイライトは気が抜けません。血の流れで細い部分は、顔彩やマルチライナーのワイン色を併用します。

— 絵を描く際に参考にしているものはありますか?

冥麿:構図に関しては毎回ほぼ思いつきなので特に参考はありません。 しいて言えば、古典柄や着物・和室のバランスが好きなので影響受けてると思います。モチーフである人体・内臓・その他は、全て実物の写真集や画像をチェックします。理解した上で簡略化するのと、分からなくて誤魔化すのでは大きく違いますし…。分かっててもできるかぎりは確認します。 好きな画家さんの画集等は影響を受けすぎてしまうので、創作中は敢えて読みません…。

— 1枚の作品を仕上げるのに、かかる時間はどのぐらいですか?

冥麿:B5前後のサイズをよく描くのですが、その場合は仕事が終ってからの数時間×1週間くらいです。密度にもよりますので、勿論前後します。 過去にW450*H600mm・W900*H450mmと大きめの作品を描いた時はサイズに慣れないこともあって60~90日かかりました。

— 制作の際に、紙の選び方で重視していることはありますか?

冥麿:今は質感とコピックの発色でBBケント紙を使っています。主線に使っているマルチライナーの滑りは悪いですが、その分かすれ方が丁度いいです。コピックも滲みが少ないので細かい線画でもはみ出しはほぼしません。ただはみ出したらカラーレスでの修正がうまくいきにくいこと・絵の具と相性が悪いのは難点かも…。

— コピック以外で使用している画材はありますか?

冥麿:主に顔彩・墨汁、時々アクリル絵の具や箔を使います。 顔彩は既に小さな器に色分けされてますし水を垂らすだけで使えるので、面倒くさがりの私にはとても助かります!あと透明水彩に比べて彩度が低くとても好みの色が多いんです。紙によってはザラつきが出るのですが、そこにコピックを加えるとまた違う質感が出ます。 箔は…日本画が好き(観る専門ですが)なのでその影響です。

「be formidable」について

be formidable

— 今回のイラストについて伺えますか。

冥麿:普段「女性特有の嫉妬」というマイナスの感情を描いているのですが、今作は「日本人女性特有のしたたかさ」というプラスの感情をテーマに描き上げました。日本伝統色に近い色が多いセット内容をみて真っ先に思いついたテーマです。普段あまり使わない明るい色も出来るだけ取り入れつつ、派手すぎないけど飽きのない色使いを心がけました。

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— 今回は、チャオ36色セットDを中心に使用されましたが、どうでしたか?

冥麿:Dセットは兎に角濃い色が多い為、普段の創作で0000番代から地道に重ねる方法を好む私にとっては挑戦でした。コピックは濃い色程滑らかなグラデーション・混色が難しく、このセットではどのように陰影・鮮やかさを出すか悩みました。お陰様で、濃淡だけでなく色の違いで陰影を表現する方法の勉強になりました。赤・橙・青・緑・灰色とバランス良く、また控えめの彩度で渋く、どの色を隣にしても合わせやすいです。イラストに重みを加える名脇役揃いですので、基本セット+αの追加色セットとして自信を持っておすすめいたします。

— 最後に何か言い忘れたコメントはありますか?

冥麿:コピックは画材としては歴史も浅く、故に壁も多く。作家活動をずっとコピックと共にしてきたが為に、ぶち当たった壁もあります。しかし限られた世界だけでなく、もっと広まるべき日本の誇れる画材だと思っています。 最高にカッコイイですから(笑)!! これからもずっとずっと創作の相棒として歩んでいくためにも… 素晴らしい品質を保持しつつどんどん成長し、それに合わせて備品も増えていってほしいです。

今回の制作で使用して頂いたセット

コピックチャオ36色セットE:9,000円(税別)ストアで表示

和テイストの渋いイラストを描きたい人におすすめ

イラストに重みを加える濃いめの色の追加色セットです。ほどよく各色相の濃いめの色が揃っています。

コピックチャオ36色

コピックチャオ36色セットE

コピックチャオ36色セットE


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